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過去の施術履歴 [・カラー関連]

カラーの施術をする前に必ず過去の施術を把握する必要があります。


それはなぜかと言うと、過去の履歴にストレートパーマやブリーチ、黒染めなどをされていると仕上がりに大きく左右されてしまうからです。



<過去1年以内にストレートパーマをしている場合>

思っているほどカラーによってトーンアップ(明るさup)は望めない。

また、赤味がでやすくなる。


これは、ストレートパーマの施術の際に使った薬剤やストレートアイロンの熱によって起きた髪のタンパク変性(熱変性)によって髪が炭化していることによって起こります。



<ブリーチをしている場合>

メラニン色素が破壊されているため、ブラウン味の染料を配合しないと色持ちが悪くなる。

また、希望色単品で施術してしまうと取り返しのつかない色味になる恐れがある。


例:ブリーチ毛にAsh(青)を塗布した場合

仕上がりは真緑(Mat系)になってしまう。


つまり、黄色のメラニン色素と青の染料が合わさって緑色になってしまったという失敗例です。


これを防ぐためには、
Ash系+ブラウン系+補色(反対色)
を配合することによって希望する色味を出すことができます。



<過去1年以内に黒染めをしている場合>

通常のカラー剤では100%明るくできません。


脱染剤などを使って、残留ティントや染料を脱色・破壊する必要があります。

通常のカラー剤ではアルカリ剤のパワーが足りず、明るくするどころか配合されている染料も加えてしまうことになり時間の無駄になります。

つまり、黒染めしている場合はダブルカラーや場合によってはトリプルカラーになる恐れもあります。


当日中に脱色+色味を入れる施術をすると、あまり綺麗な色味は入りません。


ブリーチ後に炭酸泉で流すか、日を改めてから染料を入れた方が綺麗に色味が入ります。



<その他の施術をしている場合>

パーマなどダメージに繋がる施術をしている場合、中間〜毛先が暗くなる恐れがあります。


このことを専門的に「沈む」と表現します。


毛先が沈んで暗くなる原因としては、ダメージ毛が原因であることが多いです。


特にデジタルパーマやストレートパーマの履歴のある人は染料を吸いやすく沈みやすい傾向があります。

沈まないようにするには、中間〜毛先のカラー剤の配合に「クリア剤」を配合するか「時間差」で塗布するという方法があります。



長くなりましたが、カラーの施術をするためには「メラニン色素」「残留ティント」「アンダートーン・アンダーカラー」「過去の施術履歴」を把握する必要があることは理解できたと思います。


この内容をカウンセリングでの約10分間で頭で把握し、整理して施術していくという流れになります。


また、病院と同じように、

視診(見る)→問診(聴く)→触診(触る)→診断(施術)

となります。
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